「別れさせ屋ってなんだかあやしい」「別れさせ屋って、高額な料金を請求するあくどい商売でしょ?」などという悲しい誤解がまだまだ世間にはあるようで、別れさせ屋という商売がまだ世の中に正しく認知されていないんだなあと感じることがしばしばあります。こういった偏見は、ドラマや映画、またマスコミによってたまに報じられる一部の悪質な別れさせ屋によるものの影響もあるのでしょう。
私は別れさせ屋のスタッフとしてこの業界を見てきて長いですが、ほとんどの別れさせ屋は常に高い法律遵守意識をもって業務に当たっています。別れさせ屋のなかには、法律の知識にたけた専門家がいるところも増えてきました。
警察や世間の厳しい目にさらされている分、ほとんどの別れさせ屋は非常に健全に営業しているものなのです。
しかし、別れさせ屋による別れさせ工作には、違法行為となってしまうことがあるのは事実です。
別れさせ方を一歩間違えれば、犯罪になりかねないというのも、別れさせ屋のむずかしいところでしょう。
ということで今回は、別れさせ屋が行ってはいけないことについてお話しします。今回お話しする内容のような別れさせ工作をしているところを見かけたら、なるべく近寄らないように、依頼をしないようにしましょう。そういったところは、だいたい料金も法外なものを要求してくるものなのです。依頼をする側の目利きがこれからは重要になってくるでしょう。
別れさせ屋は、浮気調査の際に対象者カップルのプライバシーを犯してはいけない
国に探偵業届け出を提出して尾行や張り込みの合法的な許可をえている別れさせ屋であっても、対象者カップルのプライバシーについては十分配慮しなければなりません。特に最近は、このような新しい人権について裁判所も厳しい判決を下す傾向にあります。
プライバシーを犯してしまいかねないシチュエーションは、別れさせ工作をやっていると多々あります。例えば対象者カップルの携帯電話を覗き見して履歴を見るといったような行為は、プライバシーを犯していると判断されることがあります。
しかし、夫婦間であれば、テーブルに何気なく置かれている携帯電話を覗き見する行為は許可されることが多いです。(パスワードがかかっている携帯電話を、パスワード解析などで無理矢理こじ開けて、中身を見るような行為は違法とされてしまうことがある。)
夫婦間ではプライバシーの考え方が少し特殊で、同じ空間を共有している夫婦ならば多少の行為は許されてしまうことが多いようです。
よって、通常別れさせ屋による対象者カップルの調査の際には、依頼人にも協力してもらい、パートナーの携帯電話の履歴を見るなどをしてもらうことがあるようです。
別れさせ屋は、浮気調査の際に住居不法侵入してはいけない
別れさせ屋が犯してしまいがちな犯罪が、住居不法侵入です。別れさせ屋は浮気調査で対象者カップルの同行を探る際に、対象者カップルの自宅付近まで尾行し、様子を探らなければなりません。対象者カップルが自宅でどんな行為に及んでいるのかも調べなければならないので、この時にうっかり対象者カップルの自宅に足を踏み入れてしまって住居不法侵入となってしまうのです。
また過去には、対象者カップルの自宅のアパートの玄関の外に監視カメラを仕掛けようとして、住居不法侵入が適用されてしまった別れさせ屋もいるようです。
何とかしてでも浮気の証拠をつかみたいと思ってしまう別れさせ屋が犯しやすいミスのひとつなので、どこの別れさせやも住居不法侵入には充分に注意しながら、別れさせ工作に当たっています。
別れさせ屋は、不貞行為を誘発してはいけない
別れさせ屋というと、安易なハニートラップを使った別れさせ方をするところだという認識の方もいるかもしれませんが、ハニートラップを使った別れさせ方には大きなリスクがあるのです。
それは、ハニートラップを仕掛けようとしている相手が妻帯者である場合は、不貞行為を誘発させるという行為が違法とされてしまうことがあるということです。
妻帯者には貞操義務があり、これを守ることは非常に大切なことだという民法上の概念から、それを故意に破らせようとする行為さえも、取り締まりの対象となってしまうことがあるのです。
ハニートラップを仕掛けた相手が工作員を本気で好きになりストーカー行為をはたらくようになっても大変です。
よって、別れさせ屋のなかには異性の工作員に一切頼らずに別れさせ工作を進めていくところもあるようです。法律に違反しない別れさせ方を優先するのは、ある意味当然とも言えるでしょう。
いかがでしょうか。別れさせ屋というのが、いかに合法的な別れさせ方にこだわっているかが理解していただけたのではないでしょうか。このように、常に法律のリスクと戦いながらもお客様第一主義で勤めている別れさせ屋の料金が少し高く感じてしまうのは、仕方がないことのような気もしてきます。「別れたい」「別れさせたい」と一人で悩んでいるなら、是非ともお気軽に別れさせ屋にご相談ください。